2010年3月30日 - 高性能アナログICのリーディングカンパニーであるリニアテクノロジーは、消費電力を競合する16ビット・ソリューションの半分以下のわずか89mWに抑えた低消費電力、ミッシング・コードなしの16ビット80Mspsアナログ・デジタル・コンバータ(ADC)「LTC2259-16」の販売を開始しました。LTC2259-16は、サンプリング・レートが25Msps〜150Msps、消費電力が35mW〜149mWのピン互換14ビットおよび12ビットADC「LTC2259」ファミリの16ビット最新デバイスです。6mm x 6mm QFN パッケージで供給されるLTC2259-16は量産中で、1000個時の参考単価は3,492円(税込み)で、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。デモボード及びサンプル請求はwww.linear-tech.co.jp、製品の詳細情報はwww.linear-tech.co.jp/ad/highspeedADC.jspをご覧ください。
LTC2259-16は、すでに販売中の低消費電力14ビットADCファミリLTC2259-14とピン互換のアップグレード・デバイスです。ダブル・データ・レート(DDR)CMOS/LVDS出力を備えたシングル16ビットADCとしては、最小の消費電力を実現しています。消費電力の大幅な削減に加えて、LTC2259-16は交互ビット極性(ABP)およびデータ出力ランダマイザの2つの有用な機能を搭載することで、デジタル・フィードバック・ノイズを低減します。これらの特長により、HD放送カメラ、IMOレーダ、イーサネット・テスタ、携帯型テスト装置および計測機器、ソフトウェア無線、携帯電話基地局などの高速ADCを使用した設計作業を簡素化します。
デジタル・フィードバック・ノイズは、ADC出力のエネルギーがアナログ部に再結合すると発生し、ADCの出力スペクトラムにノイズフロアの異形状やスプリアスとして現れる相互作用を引き起こします。最悪の状況は、すべての出力が1から0、または0から1に変化するミッドスケールで生じ、入力に再結合する大きなグランド電流が発生します。
このような問題に対処するために、LTC2259-16は独自の交互ビット極性 (ABP) モードを備えています。このモードでは、1と0の切り替え数を均等にするために、すべての奇数ビットを出力バッファの前で反転させます。この方法により、デジタル・フィードバックの一因となる大きなグランド・プレーン電流が効果的にキャンセルされます。交互ビット極性モードに加えて、オプションのデータ出力ランダマイザを使って、デジタル出力の干渉を低減することもできます。ランダマイザはデジタル出力の相関性をなくし、ADC入力に再結合する反復コードパターンによって出力スペクトラムに不要なトーンが生じる可能性を低減します。どちらのデジタル・フィードバック低減手法でも、SFDRが10dB〜15dB改善されます。
LTC2259-16は、1.8V という低電圧のアナログ電源で動作するので、ベースバンドでのSNR が73.1dB、SFDRが88dBです。また、ジッタが0.17psRMS と極めて低いので、優れたノイズ特性を保ちながらIF周波数をアンダーサンプリングできます。LTC2259-16のAC特性を維持するために、レール・トゥ・レール入力ADCドライバLTC6406を使用することを推奨します。
LTC2259-16のデジタル出力は、フルレートCMOS、DDR CMOS、DDR LVDSのいずれかに設定することができます。ダブル・データ・レートのデジタル出力では、クロックの立ち上がり/立ち下がりの両方のエッジでデータを送信することができるので、必要なデータ・ラインの数が半減します。また、出力用に別の電源を使うことが可能で、CMOS出力振幅を1.2V〜1.8V の範囲にすることができます。
6mm x 6mm QFN パッケージで供給されるLTC2259-16は、50%以外のクロック・デューティ・サイクルを容易に利用できるようにするクロック・デューティ・サイクル・スタビライザ回路、プログラム可能なデジタル出力タイミング、プログラム可能なLVDS出力電流、オプションのLVDS出力終端を特長としています。これらの特長を組み合わせることにより、ADCとデジタル受信機間のデータ送信の柔軟性が向上します。
LTC2259-16の主な特長:
